アカマタ Dinodon semicarinatum


▲アカマタ(黒味の強いタイプ) 右は幼蛇 下は赤みの強いアカマタ▲
分布:沖縄本島・奄美大島・久米島・伊平屋島・加計呂麻島・徳之島
大きさ:1〜1.7m 最大2m前後
概要:耕地・森林・海岸付近等幅広い環境に住み、沖縄では普通に見られる蛇だと言う。
鳥類・哺乳類・魚・カエル・爬虫類(亀も含む)等脊椎動物は全てが餌になりうる。またハブすらも食べるので最強の呼び声高いが、ハブに食われることもあるという。
夜行性でDinodon最大の蛇。その顔つきと色合いから多くのものを魅了してやまない・・と言いたいところだが、性格が荒いので敬遠される蛇である。
その荒さは半端ではなく、手に持っていても噛んでくる。ケース越しに手を近づけようものならバンバン飛んでくる。
奄美大島ではマッタブと言われ、他の産地より色抜けが激しく赤い個体が多いとされる。
我が家のアカマタは全て奄美大島産であり、これから系統維持していこうと思う。
アカマタ(神話となるとクロマタ・シロマタも登場)はニライ・カナイ(沖縄の言い伝えでは神々の住む国)の使いとされる神聖な生き物である反面、美しい男に化けて女を陥れる妖怪のモチーフにもされる何とも興味深い生物だ。
沖縄本島の物は黒味が強くなり、ワイルドな雰囲気になる。色変わりでは過去にアネリスティック(赤い色素が欠乏)とエキザンテッィック(黄色い色素が欠乏)が両方合わさった個体が出ており、そのモノトーンの色合いは大変美しい。
また、臭う蛇としても有名で、雑巾臭い体臭がある。
まぁ、正確に言うと臭腺の臭いなのですがね・・・興奮すると臭い臭いを出します。
興奮して肛門か血を出す事も。
飼育:温度は大体22〜24℃程を保っている。
床材は、下部にミズゴケを入れ、上部には湿らせた椰子殻を敷いており、下部はグチョグチョになるように設定してあるものも居れば腐葉土だけのもの、ミズゴケだけのもの等色々な床材を使用しているが支障は無いようだ。
ただ、腐葉土を使うと肌に艶が戻るので湿度は重要だと思う。
ケージ:水槽・プラケース、タッパウェアを改造したものなどを使用している。特に問題は出ていない。
その中の一部↓
内部には新鮮な水を入れた水入れと脱皮の際に取っ掛かりになるものを入れている。
餌:野生では、ハブ等の爬虫類・ウミガメの赤ちゃん・鳥の雛・小獣・魚・両生類と幅広い物を食べているため、飼育下でも幅を持たせたほうが良いと思うが、偏食することもあり、なんでも食べる個体なら良いがヤモリしか食わない等の問題が出てしまうと苦労する。
我が家ではシロマダラには大きさの問題で無理なヤモリの胴体をアカマタに与えるが、それで偏食した個体が出た。
また、大きすぎれば途中で呑むのを止めて吐いてしまうと言う神経質な一面を見せるので、小さめの餌を回数多く与えるのがベストらしい。
消化器官は元々強いほうではないらしいので、その点からも小さな餌を少なく与えた方が良いのだ。
でないと直ぐに吐く。一回の給餌に我が家では各種サイズのマウスを一匹だけである。
また用意に餌付く個体と餌付かない個体、食の細い個体とそうでない個体など幅がある。
我が家の個体も吐くことはあるが、温度や環境などがしっかりしていれば多少大きめでも吐くことはない。
冬眠:我が家の個体は全て奄美大島でのWC(採集個体)なので、奄美の一年を通しての気温を調べ、冬眠ではなく、クーリング程度に留めた方が良いのではないかと言う結論に達した。
今現在は、12月〜3月頃まで冷やしている最中で、その温度は15℃前後くらい。
アカマタは冬でも動きまわるそうで、これは冬眠の中でも、冬眠状態にありながら水を取る蛇であることを意味していると思う。
備考:荒い蛇なので取り扱いには注意が必要。噛まれると傷は浅くても結構深いものになるし、消毒をしっかりしないと感染症を引き起こす事も考えられる。
←赤い所が噛み傷。無毒だけどそれなりに痛い。
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