飼育の基本 住
飼育するのにケージが必要になってます。ここではなにが必要になってくるのかを述べていきたいと思います。
ケージ
生活するのにケージが必要になりますが、その大きさが問題です。
一般の飼育書にはトグロを巻いたサイズの三倍の大きさがあれば良いと書いてあり、蛇自体それほどケージを徘徊する必要も無いのでケージは小さくて済みます。この理念を追求する飼育者さんも居て、とにかく狭いケージで飼っておられます。
僕の場合は、全く逆の考えで、そんなに活発に活動しなくても大きいケージに入れます。
主な理由は・・・・
・スジオやシマヘビやアオダイショウ等の蛇は比較的活発に動き、それ相応のケージを用意すべきだと思うから。
・大きいケージの方が蛇の体が巨大化する傾向にあるので、それを助けるため。
・温度勾配が出来るので蛇が好きな位置を選べる。
・精神の安定作用
です。
今の所は、特大プラケースに入っていますが、いずれは通風等を考えた衣装ケースか自作ケージに入れたいと考えています。
アオダイショウは水槽に入っていますが、水槽は無駄な湿気がこもったり、上から手を入れるので蛇が怖がるため不向きです。
我が家のも近いうちに移し変えたいとは思っていますけどね。
また、蛇のケージはただ単に蛇を入れておく物ではありません。
私たちの家と違って、蛇の生涯暮らす環境であり、全世界であると言っても良いでしょう。
寝て・遊んで・餌を食べて・交尾して・・・そう考えるとおろそかに出来ないな・・と思います。
高○先生は、著書の中で自作ケージを推薦しておられますが、今は良い器具が結構出ていて、ケースバイケースは特に使えると思います。
我が家のスジオやアオダイショウにはケースバイケースはちょっと狭いのですが、幼蛇〜サブアダルトまで使えると思います。
個人的には、特大プラケースやフラットタイプのプラケース等の各種製品やビバリアレプロやケースバイケース辺りを使うと良いと思います。腕に自身があれば自作しても良いのですが、蛇の特性を理解していないと自作できないと思います。
また、大きさの理想を言いますと、一辺が蛇の体長より長いくらいがGood。
温度を自分で選べたり、運動する事により便秘の解消になったりする他に、日光浴中の蛇のように体を伸ばすことも出来るからです。
蛇は狭いケージで飼われてしまう為に運動不足から来る肥満により死亡する事もあり、体調管理はしっかりとしなければいけないと思われます。
餌の与え方にしても、野生下と飼育下では環境が違いすぎるのですから給餌間隔もケージサイズ等により変更するのが望ましいのでは無いでしょうか?
また体系維持は成長期を過ぎてから行い、それまではしっかり餌を与えて逞しいしっかりした体を作るように心がけた方が良いと思います。
とは言え、メーター級のケージを数多く置いたりすることは実際問題として厳しいものがあります。室内にそんな巨大なケージは置けないと言う方(筆者もこの手の人間)は、上記のような弊害も起こりうるのだと頭に入れて、各自無理の無いケージサイズを用意して、異変が起きたときには即座に対処できるようにしたいものです。
保温器具
日本を含めたアジアの蛇は冬眠能力を備えた物が多く、低温に耐えるので、そう考えると要らない気もしますが、パネルヒーターを付けて置けば温度勾配が出来て自由に体温の調整が出来、また、冬場に飼育を楽しみたい場合にもパネルヒーターやヒヨコ電球などの保温器具が役に立ちます。
温度は、日中25℃〜28℃ 夜間23℃〜25℃くらいに保つと良いと思います。
ケージには涼しい場所と暖かい場所を作るのに、半分だけパネルヒーターが当たるようにします。
前面にヒーターを敷くと樹上性や半樹上性ならば木の上などに逃げますが、地中性や地表性は逃げ場が無くてオーバーヒートして死んでしまいますからね。
また、冬などはケージが大きい場合、ケージ外部から点射出来るようなタイプの赤外線ランプでバスキングスポットを作ってやるのも一法。
シェルター
これは必須アイテムでしょう。人間にも心理的なシェルターがあるのだから蛇にも与えてやるべきです。
拒食した蛇や神経質な蛇、導入したての蛇はこの中に引きこもって初めて安心するのだし、その安心感から餌も食べるようになります。
もっとも、最初からシェルターが無くても餌を食う、あるいは環境になじんでシェルター無しでも餌を食う個体には入れる必要性を感じませんが、出来るなら入れてあげましょう。
紫外線灯
多くの蛇は紫外線を必要としないのですが、レプティグロー2.0やトルーライト等の弱い紫外線を出すライトを付けると昼行性の蛇の状態があがります。
ラフグリーンスネークは紫外線があった方が状態が良くなるというし、シマヘビやアオダイショウは日光浴をする(体温を上げる為だけにやっていると言う意見も!)のであった方が良いと思います。
紫外線灯は半年を目安に新しいのと交換してください。光が出ていても紫外線が余り出なくなるためです。
夜行性の蛇にはムーンシャワー等の微量な紫外線が出る物も良いと思いますが、これも紫外線効果を期待するとなると半年に一回くらいの割合で交換ですね。
温度計・湿度計
個体の適温適湿を知るには必要です。
床材
埃が立たずに掃除もしやすいものが理想。ウッドシェイブも良いと思いますが、我が家ではキッチンペーパーか新聞紙です。
ただ新聞紙を使う場合、インクの油や匂い、成分などが蛇に有害だと言う意見もあり、また滑りやすいと言う点から使用を躊躇う愛好家さんもいらっしゃるそうです。まぁ、うちでは気にせず使っておりますが・・今のところ特に問題は無いです。
また、パインチップは、その匂いを蛇が嫌うとされ、一種のアレルギー症状のようなものを引き起こし呼吸器官系に良くないと言う考えもあるようです。まぁ、僕はこの手の床材は誤飲された時のマウスロットが怖くて使えませんが。
部分的に交換が出来ないのが欠点ですが、安価なので使ってます。
シロマダラは上面腐葉土・底面はミズゴケと二層構造の床材にして底面はビチョビチョにしてあり、蛇自身が好きな湿度を選べるようにしてあります。
土を使う床材は雑菌の温床になりやすいので早めの交換が必要です。
植物の浄化作用を得るのにレイアウトに凝って、ケージ内を箱庭のようにレイアウトするのも良いのですが、植物の浄化作用などの微細なバランスが取れないと逆に掃除を頻繁に行う羽目になって辛い思いをします。ケージも大きくなりますしね。
そして、補足として付け加えると、土系を使う場合、その土で口を擦ったり、餌と一緒に呑んで口の中を傷つけてマウスロットと言う恐怖の口内炎になる恐れもあります。土系は避けたほうが良いかも知れませんね。
ケージ内には余計な物を入れず、シンプルにした方が良いです。
木を上手く配しても、木に登らないのでは使い物になりませんし邪魔です。蛇の生態にあったケージを。
霧吹き
樹上性種の脱水の防止や冬場の急激な湿度低下の防止にしようします。
湿度を保つと言うことは、脱皮不全の防止や呼吸器官の疾患の予防にもなり大変有効です。
朝晩二回霧を吹くと良いと思います。
霧吹きによる電球の故障等には十分注意してください。
中の水はぬるま湯にした方がペットへの負担が減ります。
理想は蒸れでは無く、高湿度+通風です。
サラサナメラ等は霧を吹いた後に活発に動いたりします。
水盤
餌の所にも書きましたように、蛇は餌を食べた後に水を飲むので絶対必要です。
他には湿度保持や脱皮の前に体を漬けて皮が剥け易いようにするので体が入るくらいの大きさが理想。
古い水は基本的に飲まないので毎日〜二日に一回交換すると良いと思います。
なお、Dinodon属(アカマタやアカマダラやシロマダラ等)は水を良く飲む傾向があり、他の蛇よりも飲むので毎日水は替えた方がいいかもしれません。
また、紫外線を特に必要としない蛇の場合飲み水にネクトン等のビタミン剤を添加してやると良いかも知れません。
我が家では、週一位で与えています。ビタミンを取り過ぎる事による過剰症が怖いので。
ピンセット
餌を与える時にピンセットで摘んで与えれば、蛇が狙いを間違って手に噛み付く事故も無くなるし、個体に恐怖感を与えなくて済む(タカサゴは怖がるらしい)
尿酸を取り除くなど色々使える。
バンブーピンセットは結構使いづらい。ステンレス製の水草のトリミングに使うピンセットくらい長いのを長さ違いで3つ4つ持っていると良いそうだ。
岩や木
これは脱皮の際に取っ掛かりとなるので是非入れておきたいアイテムです。小さいので結構ですから入れてあげてください。
ただし、サキシマバイカダやオオカミヘビのような樹上性の蛇の場合は登り木として入れてあげてください。
止まり木を設ける際には蛇が上がったままそこで休めるように床と平行にして、鳥の止まり木のように止めてください。その上に筏を組んでやるとさらに良いと思います。同様の理由で棚も選択肢に入れる価値があります。
スジオ・アオダイショウ・シマヘビ等の半樹上性の蛇も好んで木に登りますから止まり木を設けてあげてください。
斜めに立てかけるのはあくまでも平行に渡してある木へのアクセスです(止まり木までの高さによってはアクセスは無くてもOK)
布袋
飼育に直接関係しないのですが、あると大変便利です。輸送の際はこれに入れて口の部分を下に折って折れ目のした辺りをゴムで止めます。
腕の無い生き物なので肌が何かに触れていると安心します。その性質を上手く利用した物で、ヘビはストレスを感じずに中で落ち着いてくれます。
通風性にも優れ掃除・輸送で大活躍すること間違い無しです。
栄養剤
ネクトンのような水溶性ビタミン剤は使えると思います。
ビタミンは時間とともに破壊されていくので、開封後は冷蔵庫に入れ、なるべく早く使い切りましょう。
ビタミン剤を選ぶ際は内容量がしっかり明記された物(ネクトン等)が安心です。
ただビタミン云々と書かれているやつはビタミンの損傷に対する対策を講じていない事もあるので無駄にしないためにも高くても性能の良い優秀な製品を使うと良いと思います。